2025.10.28
【産学連携授業】株式会社ミツエーリンクス 木達 一仁氏による「Webアクセシビリティセミナー」を実施
Web業界において草創期よりWebアクセシビリティに取り組んできた、株式会社ミツエーリンクスの木達氏をお招きし、Webクリエイター学科の1・2年生を対象に「Webアクセシビリティ」をテーマとした特別セミナーを10月24日(金)に開催しました。今回の開催は、3年連続で卒業生が入社し活躍しているミツエーリンクスとのつながりから実現したもので、全国でも4校目の実施となりました。

セミナーは2部構成で実施され、第1部では「Webアクセシビリティ入門」と題して、その歴史から取り組む理由や制作者によくある誤解について、細かく説明していただきました。 コンテンツは生き物(イキモノ)など、なるほどと感心させられました。Webサイトは、ユーザーにとっては「目的」ではなく「手段」だという言葉は、間違いやすい部分で忘れてはいけない大切な定義だと思いました。情緒的価値と機能的価値を両立させることこそが大事で、誰ひとり取り残さないという気持ちで取り組んでいくべきことなのだと実感しました。

グループワークでは、見方や捉え方が変わったか、どう取り組んでいきたいかなど、いくつかのテーマをもとに学生同士でディスカッションし、それぞれの答えを発表しました。

第2部の「改正障害者差別解消法とWebアクセシビリティ」では、法律の話で学生には少し難しかったかと思いますが、企業に対する合理的配慮(合理的調整)の法的義務化が改正部分だとわかりやすくお話ししていただきました。また一見、ユーザーの多様化への対応が実現されると思われるソリューションであっても、そこには必ずメリットデメリットがあることを理解する必要があるとのこと。「伝わる(≠伝える)デザインの実現こそクリエイティブ」という木達氏の想いにもつながっていると感じました。

グループワークでは、木達氏とは反対の意見も出るなど冷や汗の出ることもありましたが、しっかり学生目線での意見を発表することができました。

セミナーに参加した学生からは、「ユーザビリティとWebアクセシビリティの違いが知れた」「基本的に行うHTMLをしっかり書くことが必要」「アクセシビリティについて理解が深まる時間になりました」などの意見がありました。
まずは基本のHTMLをしっかり鍛えて、新しいことにもどんどんチャレンジしていってほしいと思いました。この日のセミナーが、学生をやる気にさせる一つのきっかけとなることを願っています。
