2023.07.27
服作りのお仕事ガイド
当校のファッションクリエイター学科は、服作りの専門職を育成する学科です。ですが、「服作り」と言っても具体的にどんな職業があるのか知らない人も多いのではないでしょうか。職業を知らないと将来の進路も決められません。
この記事では、ファッションクリエイター学科から目指すことのできる主な職業についてご紹介します。
ファッションデザイナーとは
ファッションデザイナーは、服飾やファッションに関わるデザインを生み出す仕事です。トレンドを分析してデザインコンセプトを開発し、素材から製造プロセスまでを監督します。
服作りの専門職の中でも最も注目される仕事であり、ブランドの顔として取り上げられることも多いです。服作りに関する幅広い専門知識が必要になり、社会の動きや消費者の嗜好、トレンドなどに敏感なことが求められます。
ファッションプランナーとは
ファッションプランナーは、アパレルの企画職です。市場やトレンド、顧客動向からユーザーの要求する商品を適切なタイミングで販売する計画や、製造個数や価格といった予算計画を行います。新しい商品を生み出すために、市場調査、展示会やファッションイベントへの参加などを行い、情報収集と分析を行うことによって、流行や顧客が求めるニーズなどを把握し、新商品の企画・製造をします。
コスチュームデザイナーとは
コスチュームデザイナーは、映画、テレビ、演劇、オペラ、バレエなどの舞台衣装をデザインする人のことです。ストーリーとキャラクターに基づいて衣装をデザインし、縫製チームと協力して衣装を作り上げます。登場人物それぞれのスタイリングを作り、特定のシーンで俳優が見せる姿を質感や色彩でバランスよく表現することが求められます。
パタンナーとは
パタンナーは、服のパターン(型紙)を作成する人のことです。デザイナーが作成したスケッチをもとに、実際の服の形状を紙に書き起こす職種です。パターンは和製英語であり、海外では「パターンメーカー」と呼ばれています。
また、パタンナーはパターンの作成だけではなく、製品にするための指示なども行うため、洋服の制作に関しての幅広い知識が求められます。洋服の品質はパタンナー次第と言われるほど重要視されることもあります。
CADオペレーターとは
CADオペレーターは、コンピュータ支援設計(CAD)ソフトウェアを使用して、デザイナーが作成したデザインのパターン(型紙)をデジタル形式で製作する仕事です。サンプル用のパターン製作や、サイズ違いの量産用のパターンをCADで製作します。特に量産用のパターン製作は、かつてはすべて手作業で行っていましたが、CADシステムが導入されてからはCADオペレーターが行うようになり、効率的に進めていけるようになっています。
縫製技術者とは
縫製技術者は、衣服を縫うための技術に熟練した人のことです。デザイナーが作成したパターンに基づいて、布地をカットし、縫製を行います。コレクションの発表会や展示会などに使われるサンプルやオーダーのような一点物の縫製を担当する場合と、同じ製品を大量に扱う既製服の縫製を担当する場合があります。
サンプルメーカーとは
サンプルメーカーは、デザイナーが作成したデザインのサンプルを作成する人のことです。最初の試作品を作成し、デザインの修正が必要な場合は、繰り返し修正を行います。サンプルを作ることではじめて服として形になるため、どんな素材でも正確に綺麗に縫うための、あらゆる素材の特徴、高い縫製技術が必要となります。
まとめ
服作りの仕事についてご紹介しました。もっと詳しく知りたい場合は、ぜひオープンキャンパスに参加してみてください。